セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を"征服"出来るか
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AI搭載のセックスドール、培養肉、人工子宮、一切の苦痛がない安楽死マシンなどの開発者や起業家たちへの取材をもとに書かれたノンフィクション。どれも崇高な理想が掲げられてはいるが、どれも問題の本質的な解決ではないというか、アンコントローラブルな自然の摂理から人間を遠ざけることによる新しい問題を生むのは目に見えていますよねという話がなされている。またこうした理想を追い求めるのが往々にして男性であるのに対して、実現された際にクリティカルな影響を受けるのは女性の方だろうという指摘もあって、この本に取り上げられている分野に限らず「技術革新」みたいなものの裏にあるマッチョさなどについて考えさせられる。
著者の主張だったり取材対象への態度の中には、疑問を感じたり同意しかねるものもあったけど、大枠では納得できるし面白かった。
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